【コロナ時代、仕事に向き合う人々】リスクがあっても、手が上がれば乗車拒否はできない

「自分もウイルスをもらっちゃいけない、広げちゃいけないという中で、今はリスクのある仙台駅には行かないようにしています。でも、経済的に背に腹は代えられない方は行っていますね」と、仙台のタクシー会社「平和交通株式会社」の乗務員、曽根文則さんは話す。タクシー乗務員それぞれが、感染リスクと家計の状況を天秤にかけ、日々の業務をこなしている。

【コロナ時代、仕事に向き合う人々】出血価格で家計と地域コミュニティを応援

仙台市の精肉店「新田ミート」では、3月から「家庭応援価格」と銘打った1グラム1円の唐揚げがメニュー入りし、5月11日には、「コロナに負けるな!」という売り文句で、100円の唐揚げ付き牛タンカレー弁当を100個限定で販売。その売上はすべて近所の障害者施設に寄付した。「売名行為っていうのね、みんな嫌うけど俺は好きなんだよね。もっとみんなでやったらいいんだ」と、店主の新田力(にった ちから)さんは笑う。

【コロナ時代、仕事に向き合う人々】出勤と自宅待機を繰り返す日々

OA事務の派遣社員として働く萬谷恵世(よろずや えみ)さんは、日替わりで出勤と自宅待機を繰り返す日々を送っている。会社からはコロナ禍に伴う雇用切りはないと説明を受けているが、日常的な通院や薬の処方、車のローンなどを抱え、この先に漠然とした不安もあるという。

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