新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出を自粛し「3密」を避ける行動が求められる中、メディアもこれまでの取材方法を見直す必要に迫られています。インフォーカスも、日々の取材について、感染拡大防止に努めます。

 インフォーカスの最も根本にある精神は「現場主義」です。なぜ、現場にこだわるのか、それは、情報の向こうには、生身の人間がいて、私たちと地続きの場所で生活し、家族や友人がいて、泣いたり笑ったりしているからです。情報とはそうした背景を背負ったものであり、決してそれらを無視して扱うべきものではない、と私は考えています。社会情勢が不安になり、根拠のない印象に基づいた無責任な意見をSNS上で少なからず目にする今だからこそ、情報の背景やその質感までリアルにお伝えし、情報の向こうにいる人たちを尊重する態度が必要だと思っています。

 インタビューだけなら、電話やメール、メッセージアプリで十分可能になりました。写真も当事者に送っていただければ、記事は完成します。しかし、情報の背景や質感をリアルにお伝えするためには、写真の客観性が必要だ、と私は考えています。取材者が客観的に切り取った写真が持つリアリティこそが、記事の情報に顔と血肉を与えるのだと。

 客観性を持ったリアルな写真を撮るために、インフォーカスは以下の点に留意し取材活動を進めていきます。私も日々悩みながら取材に出かけています。より良い対応があるかもしれません。ご意見やご叱責がある場合には、ご連絡いただけましたら幸いです。


1、直接対面のインタビューはできるだけ行わず、電話やビデオ通話を用いたインタビューや、メールやメッセージアプリでのやり取りで、お話をうかがいます。対面のインタビューが必要な場合には、取材者はマスクと共にフェイスシールドを着用します。

2、写真撮影の際は、取材者はマスクとフェイスシールドを着用し、3密を避けるためにできるだけ広いスペースで、社会的距離を保って撮影を行います。

3、人が密集しやすい場所での街頭インタビュー等は行いません。

 2020.05.13「IN FOCUS」 発行/編集 相沢由介

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