百円ライターで簡単に火が付く時代、変化したかまどの神様
電気のなかった時代、火は暗闇の中で活動するため、煮炊きをするため、暖をとるために必要不可欠でした。火の周りには家族が集まり、火は家の象徴でもありました。
家を象徴する火を扱う場所として、かまどを信仰の対象とする例は、古くから全国的に見られるそうですが、宮城県から岩手県南部にかけての地域では、特に土間のかまど近くの柱や壁に土あるいは木の面を祀る風習がありました。この面は一般に「カマガミサマ」と呼ばれています。【宮城県松島町(取材:2015.06)】