新型コロナウイルス感染症影響下、桜の風景

たくさんの桜の名所がある東北。新型コロナウイルス感染症の影響で、花見客が多く訪れる桜の名所では、例年の花見の様子が見られなくなっています。

8年間通い続けた被災地 背中の曲がった73歳のボランティア

すっかり曲がった背中。ヨレヨレの衣服。両手に下げたコンビニ袋に新聞記事の切り抜きを突っ込み、素足にサンダル履きでと歩く「ヨーコさん」(73歳)の身なりは、はじめ浮浪者のそれを連想させた。「浪江町までタクシーで行くんだけど、一緒に乗っていかない?お金は私が全部払うから」。その身なりとは裏腹に、おそらく¥6,000ほどかかるであろうタクシー代を惜しまない様子に大きなはてなマークが頭に浮かんだ。【福島県浪江町(取材:2019.03)】

「地域のことは自分のこと」消防団員が受け継ぐ農村の支え合い

消防団の活動は、ときに命がけだ。「燃えているところにプロパンガスがあったり、灯油タンクが燃えていたり、そういうのが怖かったですね」。27歳で宮城県色麻町(しかま・ちょう)の消防団に入団した永山和則さん(49)は、20年以上地域の防火防災活動や火災時の消火活動などに従事。これまで火災現場へは7回ほど出動したという。 【宮城県色麻町(取材:2018.08)】

ふるさとをつなぎとめる明かりー仙台市荒浜

東日本大震災で大きな津波被害を受け、人が住めない地域となった仙台市荒浜。かつての住民たちが点している小さな「明かり」が、今でも荒浜をふるさととしてつなぎとめている。【宮城県仙台市荒浜(取材:2016.08)】

人の手を借りず、独立して物語る人形たち

人形作家の一実(いつみ)さんが作り出す人形は目が合うと見つめ返されているようでドキッとする。それは人形たちが持ち主や操者を必要とせず、独立してそれぞれの内面に物語を宿しているからだ。【宮城県仙台市(取材:2016.05)】

「Carving Wood spirits」ブルーカラーのアーティスト

樹木を伐採するチェンソーで彫刻を行うチェンソーアート。その表現には森で働く労働者たちのライフスタイルが色濃く反映されている。チェンソーアーティストの佐藤優則さんも、自然を愛し、仕事をエンジョイするそのライフスタイルを作品作りを通して表現している。【宮城県大河原町(取材:2016.07)】

百円ライターで簡単に火が付く時代、変化したかまどの神様

電気のなかった時代、火は暗闇の中で活動するため、煮炊きをするため、暖をとるために必要不可欠でした。火の周りには家族が集まり、火は家の象徴でもありました。
家を象徴する火を扱う場所として、かまどを信仰の対象とする例は、古くから全国的に見られるそうですが、宮城県から岩手県南部にかけての地域では、特に土間のかまど近くの柱や壁に土あるいは木の面を祀る風習がありました。この面は一般に「カマガミサマ」と呼ばれています。【宮城県松島町(取材:2015.06)】

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